開催日
2025年4月13日(日)9:55~16:00
講演①
「サルコペニアの予防を見据えた糖尿病食事療法」
講師 京都府立医科大学大学院 内分泌・代謝内科学 教授 福井 道明先生
講演②
「糖尿病を持つ人への心理的アプローチとエンドオブライフケア」
講師 京都府立医科大学付属病院 糖尿病看護認定看護師 肥後 直子先生
グループワーク
「老年期を生きる人への支援について~困っていること、これまでの経験について語りませんか?~」
進行まとめ:安来市立病院 岡 香代子先生
活動報告①
「糖尿病支援チームの一員として」
松江赤十字病院 理学療法士 渡邊 剛先生
活動報告②
「当院における理学療法士CDEとしての活動」
島根県立中央病院 理学療法士 足立 雄亮先生
第3回研修会は出雲市民会館にて開催されました。
福井先生、肥後先生と大変著名な先生方のご講演を拝聴できるこの日を、非常に楽しみにしていました。
福井先生のご講演では、フレイル予防のためエネルギー、たんぱく質を十分に確保した上で、たんぱく質摂取量が、朝・昼・夕と均等に摂取した場合が最も筋肉の合成率が良いこと、特にたんぱく質の中でもロイシンを多く含む食品の摂取が推奨されること、腎機能低下を防ぐためには大豆たんぱく質が有効であること、筋肉を増加させるためには中鎖脂肪酸、水溶性食物繊維の摂取も有効であること等、様々なスタディや症例からご教示いただきました。
すぐにでも患者様や職場のスタッフへ伝えたくなりました。
続けて、肥後先生のご講演では、近年話題のACPについて、もしもの時のために、自らが望む医療やケアにについて前もって考え、家族等や医療ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取り組みのこととしてご講演いただきました。
その中で、糖尿病を持つ方へのACPについて、「亡くなる主疾患に加え、糖尿病の治療についてもどうするかを考えること、癌のことはすごく聞くのに、長年付き合ってきた糖尿病について聞かないのはおかしい」と先生の実体験をもとにご講演をいただきました。
頭の中には自身が関わった患者様のお顔が浮かび、本当に寄り添った支援ができただろうか…とエンドオブライフにおける患者様への支援について改めて考える機会となりました。
その後のグループワークでは、今回は事前に設けられたテーマごとにグループワークを行い、まさに表題通り、今困っていることや過去に経験したことについて活発に討議し、いつもより時間は長く設けてありましたが、それでも足りない!と感じる程、充実した時間となりました。
活動報告では今回、理学療法士の先生お二人から運動についてもそれぞれの病院で実践されている糖尿病を持つ方に向けた支援をご教示いただき、院内外で活発に活動されている姿から、自身の職場でも取り入れられることがあるのではないか…明日からまた頑張ろう!と活力をいただきました。
数年ぶりの1日研修でしたが、非常に濃い1日となりました。
